2012年3月28日水曜日

馬用スーツの着せ方。ロンドンオリンピックでも見られるかも

2012年11月17日追記
5月21日付で公開された次の動画で実際に着脱している様子を視聴できます。

追記ここまで


昨日紹介した「サラブレッド用「疲労回復促進スーツ」」について、どうやって馬に着せるのか気になる人が多いようで。
ソース:Mail Online
上の画像の左の2頭が分かりやすく、黒く帯になっているところがジッパーになっており、それで複数の布を止めてスーツにしているようです。見にくいですが後脚にも同じように帯があります。なので脚を上げさせて履かせるのではないです。

オーストラリア競馬の短距離有力馬の一頭、ハイリストにこのスーツを装着させているマクネア調教師によると「90秒で装着できます」とのこと。さらに将来は調教中に心拍数や呼吸数、完歩の長さも計測できるようなタイプも開発できる設計になっているそうです。

それとギズモードの記事タイトル(「馬界の一流アスリート達必見! 馬用ボディスーツでムッキムキ : ギズモード・ジャパン」)は誤解されやすいものになっていますが、このスーツの効果は「筋力増強」ではありません。開発元は疲労回復の促進と、それにより筋肉痛の予防に役立つとしています。また全身の筋肉の温度を一定に保つことで筋肉を傷めにくくなり、他にスーツが体を支えることで輸送中の疲労を低減できるとされています。


ソース:Mail Online
そして上の画像は、今年のロンドンオリンピック馬術競技に出場するパナメーラという名前の馬と、そのオーナーである Stuart Tinney 氏。Tinney 氏は2000年のシドニーオリンピック馬術競技で総合馬術団体の金メダリストであり、今年もオリンピックに出場するようです(出場が確定しているのかは分かりませんでした)。

Tinney 氏はこれを自分の馬でテストしており、「馬の筋肉をリラックスさせることと、練習後の回復を助けることに役立つと自信があります。」と述べており、団体チーム全体に導入するようです。

オリンピックのスポークスマンは「スーツの使用は各競技者や各国チームが決めることです」 とコメントしたということです。もちろん現状では競技中に着せるものではないはずですし、競技のどれくらい直前まで、あるいは直後から着ることが許されるのかどうかも定かでないですが、中継するテレビ局はロンドンオリンピックでオーストラリアチームの馬がこれを装着して動いているところを撮影してくれるように期待します。

参考:
Hay List's revolutionary compression suit for recovery | thetelegraph.com.au
The Olympics clothes horses: Bizarre bright-coloured suits to cover equine contenders | Mail Online

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