2013年2月27日水曜日

ファリダット、28日深夜24時20分にドバイ初戦。ネット中継サイト

トレイルブレイザーとともにドバイ遠征を行っているファリダットは日本時間28日深夜24時20分(3月1日の午前0時20分)にドバイ初戦を迎えます。オールウェザー1200mのハンデ戦です。

日本語出馬表は「おうまのアイコン」さんをご覧ください。http://horseicon.web.fc2.com/faridat_meydan2013.htm
ハンデ上位馬では、ヒッチェンズが一昨年に英G1ジュライカップ3着、昨年このコースのG1ドバイゴールデンシャヒーン4着と実績最上位も、8歳だからか近走は低迷気味。ザリーパーはこのコースで過去1戦しており、そのゴールデンシャヒーン勝ち馬クリプトンファクター相手の条件戦で4馬身差3着したことがあります。

印をつけるなら
◎ドバウィサウンド
○エスケラヴ
▲ザリーパー
△ヒッチェンズ
△ファリダット
で。

またネット中継は英語でよければ次のリンクで見られると思います。念のため、ニコ生で配信予定の人も紹介しておきます。
http://www.amwestentertainment.com/dubai-racing/live-video/

http://com.nicovideo.jp/community/co1685673
http://com.nicovideo.jp/community/co57827

ちなみに23時45分発走のレースにインド最強馬インザスポットライトも出走予定。ドバイ3戦目で初勝利なるか。

ハットトリック産駒ハウグレート、今年初戦のG3は7着

2月23日に行われた米G3カナディアンターフS.(芝1マイル、4歳以上)は、中団追走の1番人気データリンクが粘るジョーズブレイジングアーロンを1馬身差し切って重賞2連勝です。

ハットトリック産駒ハウグレートは3番手追走も最後の直線入り口で遅れ、7着に終わりました。ここまで3戦3勝だった競馬場でしたが約半年ぶりの競馬だったので息の入らない展開は厳しかったのでしょう。次走は不明。

ちなみに2着ジョーズブレイジングアーロンは2011年に米G3パームビーチS.の勝ち馬で、同レースの2012年の勝ち馬がハウグレートです。


データリンクの次走は4月12日の米G1メーカーズ46マイル(芝1マイル)。昨年はカナディアンターフS.3着から挑んで重賞初勝利を挙げており、今年も勝てば2連覇です。

2013年カナディアンターフS.のレース映像(YouTube)。ゲート右から4頭目の発走がデータリンク。ハウグレートはそのひとつ右です。

カナディアンターフステークス(Canadian Turf Stakes)
2013年2月23日、アメリカ・ガルフストリームパーク競馬場、芝1マイル
4歳以上、G3、10頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金15万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1データリンク
Data Link
5牡
2.1倍
J.カステリャーノ1.33.0116戦【8-1-1-6】
重賞4勝目
2ジョーズブレイジングアーロン
Joes Blazing Aaron
5セン
11.5倍
J.ヴェラスケス121戦【4-2-1-14】
重賞1勝
3ボーショワ
Beau Choix
6セン
11.4倍
L.サエズ1/228戦【7-4-6-11】
重賞3着2回

2013年2月24日日曜日

ロードカナロア、ドバイ見送り


阪急杯はG1級以外は内枠の先行よりの馬を買えば良いという過去の傾向で、川田騎手はこれまでオリービンとのコンビだと半分より前につけていたから積極的な競馬で穴を開けてくれるのではと期待していました。マジンプロスパーが思ったより後ろで冷や冷やしましたが、ガリガリ行かなかったからオリービンが残れたのかもしれません。3連複3点買いで70.6倍でした。

さて、その阪急杯を勝ったロードカナロアについて陣営は、招待されていたG1ドバイゴールデンシャヒーン(3月30日、AW1200m)への遠征を見送ると21日にすでに発表しています。

ロードカナロア、ドバイ見送り:競馬:スポーツ報知

香港で圧勝した以上は高松宮記念(24日)を回避してまで取りに行くタイトルではないと思います。ちなみに昨年3着のラッキーナインも今年は遠征しません。

ロイヤルアスコットなど欧州遠征を期待する声もあるようですが、昨年の英スプリントG1は南半球産の遠征馬が3勝したのはご存知のとおりで(下にまとめてます)、もし香港以外の海外で走るならオーストラリア遠征のほうが断然意味あるだろうと。

もちろんブラックキャビアと対戦できればそれがベストです。オーストラリアの芝でブラックキャビアを負かせる可能性があるのは世界でロードカナロア1頭だけでしょう。

ただ、高松宮記念後すぐに検疫に入るとして検疫期間とブラックキャビアが引退前に使われそうなレースを考えると、今年前半では5月11日の豪G1 BTCカップ(芝1200m)が唯一の機会になりそうで、それでもロードカナロアにとっては調整期間のやや不十分な遠征になるだろうし、そもそもブラックキャビアが出走してくるかまだ分からないですから実現は難しそうです。


以下、2012年の英スプリントG1結果(2歳限定除く)。太字が南半球産馬。

6月19日キングズスタンドS.(芝5ハロン、3歳以上)
1着リトルブリッジ(ニュージーランド生産・香港調教)。のちに来日しG1スプリンターズステークス10着。

6月23日ダイヤモンドジュビリーS.(芝6ハロン、3歳以上)
1着ブラックキャビア (豪生産・調教)

7月14日ジュライカップ(芝6ハロン、3歳以上)
1着メイソン(英生産・調教)

8月24日ナンソープS.(芝5ハロン、2歳以上)
1着オルテンシア(豪生産・調教)これがイギリス遠征3戦目。3月にドバイG1アルクォーツスプリント勝ち

9月9日スプリントカップ(芝直線6ハロン、3歳以上)
1着ソサエティーロック(愛国産・英調教)。

シーキングザダイヤ産駒2頭がチリで勝ちあがり

シーキングザダイヤのチリにおける初年度産駒は2010年生まれの現2歳で、2月23日時点で7頭がデビューし2頭が勝ちあがっています。チリの2歳リーディングで現在おそらく5位だからまずまず順調な滑り出しだと思います。

チリ2歳リーディング(5位まで。数字は勝馬頭数/出走頭数)
Scat Daddy 9/19
Tumblebrutus 7/15
Stevie Wonderboy 3/15
Feliz de la Vida 3/16
Seeking the Dia 2/7

シーキングザダイヤ産駒は7頭で9戦、2勝2着1回。1月に勝ったサファウィ Safawi はデビュー戦を既走馬相手に12馬身差で勝っていて(2着馬はのちに初勝利を挙げています)、上級レースでも期待できるかも。まあチリとかでは圧勝劇は頻繁に見られることですけど。母の半弟が智G1エルエンセーヨ(芝2400m、3歳)2着馬です。

ゲート向かって左から2頭め、赤の帽子、シャドーロール装着馬がサファウィ。

豪G1オークリープレート、軽斤量ミセズオナシスが重賞初勝利。オルテンシア11着

2月23日に行われた豪G1オークリープレート(芝1100m、3歳以上)は、2番手を先行した5歳牝馬ミセズオナシスが残り200mで楽に抜け出すと中団から差した昨年3着のファシルティグレに1馬身差をつけて優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

昨年ドバイイギリスでG1を勝ったオルテンシアはこれが帰国初戦でしたが11着。前売り1番人気だった11戦11勝のバラキーは出走取り消しで、G1ウィンターボトムS.の過去2年の勝ち馬(11年オルテンシア、12年バラキー)による直接対決は実現しませんでした。昨年の勝ち馬ウーリムは最下位12着。


ミセズオナシスは父ジェネラルネディム、母Miss Jakeo(1勝)、母の父アンブライドルズソングという血統。母の母Lady Jakeoは豪G1を2勝しています。また半姉2頭が重賞勝ち馬です。

ここまで準重賞を2勝。前走3ヶ月前の1100m準重賞を大敗していますが、4走前にG3で2着、3走前G3を3着と近走全体の成績はまあまあで、当時の対戦相手を見るとハンデと展開次第では、特に今回のように有力馬が回避、凡走すれば、今回の結果も納得できなくは無いなと。でも事前に勝つと予想するのは難しいですが。

2013年オークリープレートのレース映像(YouTube、埋め込み不可のためリンク先で)

オークリープレート(Sportingbet Oakleigh Plate)
2013年2月23日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1100m
3歳以上、G1、12頭、Good3、レース結果、総賞金 40万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ミセズオナシス
Mrs Onassis
5牝
16倍
K.マケヴォイ
52.5kg
1分03秒1618戦【8-1-2-7】
重賞初勝利
2ファシルティグレ
Facile Tigre
6セン
15倍
B.ラウィラー
55.0kg
120戦【7-4-3-6】
昨年3着。昨年より1kg増
3スピリットオブブーム
Spirit Of Boom
5牡
11倍
B.プレブル
56.0kg
3/434戦【6-7-5-16】
前走G1でバラキーの3着

豪G1ブルーダイヤモンドS.、ミラクルズオブライフが無敗のG1勝利

2月23日の豪G1ブルーダイヤモンドS.(芝1200m、2歳)は、5万5000豪ドルの追加登録料を払って出走した1番人気ミラクルズオブライフが中団内を追走から最後の直線でスムーズに抜け出し、2着に1・1/2馬身差をつけ重賞初出走でG1初勝利を挙げました。デビュー戦5・1/2馬身差、2戦目9馬身差、3戦目の準重賞も4・1/2馬身差の完勝で無敗の4連勝です。

ミラクルズオブライフのデビュー戦からコンビを組むストヤコヴィック見習い騎手(女性、29歳)はG1初勝利。G1初騎乗という記事もありますが、過去に1度騎乗しているという統計情報を乗せているところもあるのでよく分かりません。

しかし、ミラクルズオブライフの前走の準重賞出走時に乗り替わらないことが話題になったぐらいですから、きわめて貴重なチャンスを見事にものにしました。


ミラクルズオブライフは父ノットアシングルダウト、母ダズリングガゼル(未出走)、母の父モアザンレディという血統。ノットアシングルダウト産駒の国際G1初勝利となりました。ちなみに昨年は父がモアザンレディの牝馬サマレディがこのレースを優勝しています。

注目はイージーデイト3×4という牝馬クロスがある点でしょう。イージーデイトの代表産駒スニペッツは2歳から活躍して豪G1を3勝し、のちに名種牡馬となりました。ちなみにスニペッツはブラックキャビアの母母父でもあります。


2013年ブルーダイヤモンドS.のレース映像(YouTube、埋め込み不可のためリンク先で)。最内枠の黄色の勝負服がミラクルズオブライフです。

ブルーダイヤモンドステークス(Patinack Farm Blue Diamond Stakes)
2013年2月23日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1200m
2歳、G1、14頭、Good3、レース結果、総賞金100万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ミラクルズオブライフ
Miracles Of Life
2牝
3.25倍
L.ストヤコヴィック
54.5kg
1分09秒764戦【4-0-0-0】
重賞初出走
2ファストンロッキング
Fast 'n' Rocking
2牡
26倍
S.アーノルド
56.5kg
1・1/24戦【0-1-0-3】
前走G3で1馬身差4着
3ゴディヴァロック
Godiva Rock
2牝
17倍
M.ロッド
54.5kg
短頭2戦【0-0-2-0】
前走G3で3馬身差3着

豪G1フューチュリティS.、オールトゥハードがG1連勝

2月23日に行われた豪G1フューチュリティS.(芝1400m、3歳以上)は、好スタートからいったん5番手まで下げた1番人気オールトゥハードが、最後の直線に入ると外から伸びて残り200mでらくらく差し切り、2着に3・1/4馬身差をつけて完勝しました。

逃げたグラスハーモニウムが2着。昨年の勝ち馬で2番手追走した2番人気キングムファサが3着。昨年11月の豪G1メルボルンカップ(芝3200m)勝ち馬グリーンムーンはそれ以来の出走で4馬身差4着(この後は3月9日の豪G1オーストラリアンカップ(芝2000m)へ)。


オールトゥハードは2月9日のC.F.オーアS.(芝1400m)に続いてG1連勝。また、2月16日のライトニングS.(芝1200m)は半姉のブラックキャビアが優勝しており、姉弟による3週連続G1勝利となりました。

父カジノプリンス、母ヘルシング(未出走)、母の父デザートサンという血統。次走は3月2日の豪G1オーストラリアンギニー(芝1600m)へ。その後は英ロイヤルアスコット初日の英G1クイーンアンS.(昨年フランケル11馬身差圧勝)出走も検討されています。


2013年フューチュリティS.のレース映像(YouTube、埋め込み不可のためリンク先で)。

フューチュリティステークス(Cathay Pacific Futurity Stakes)
2013年2月23日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1400m
3歳以上、G1、10頭、Good3、レース結果、総賞金50万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オールトゥハード
All Too Hard
3牡
1.9倍
D.ダン
55.5kg
1分23秒0311戦【6-2-1-2】
G1競走3勝目
2グラスハーモニウム
Glass Harmonium
7牡
17倍
S.アーノルド
59.0kg
3・1/429戦【5-7-2-15】
G1【1-3-1-10】
3キングムファサ
King Mufhasa
8セン
5.5倍
M.ロッド
59.0kg
短クビ58戦【20-7-6-25】
新豪でG1競走10勝2着4回

2013年2月22日金曜日

ポップロックは種馬場を移動?キングストレイルとシャドウゲイトは引退

チェコの Napajedla Stud で供用されていたポップロックは今年2013年から同じチェコの Františka Vocáska という種馬場?に移動したようです。

どういう場所かよく分かりませんでしたが、チェコ競馬の公式サイトで Františka という生産者名は見つかったので、そこでしょうかね。

POP ROCK odchází - Hřebčín Napajedla a.s.
Fitmin & TURF Magazín - Pop Rock připustí celé stádo Františka Vocáska

アイルランドでポップロックを管理していた児玉敬調教師のツイートで「あまり牝馬に興味が無く、種付け数をこなせず年間15頭程の産駒しかいませんが」と伝えられていましたが、実際に2年目の2012年は20頭と交配だったとのこと。同じ Napajedla Stud には60頭や40頭つけている種牡馬もいるので少ないといえば少ないですね(受胎率は75%と低くない)。それが原因の移動かどうかはわかりませんが。

なお、児玉敬調教師の下に移籍して走っていたキングストレイルとシャドウゲイトの2頭の引退が決まっています。シャドウゲイトは2012年12月22日の英準重賞8着が、キングストレイルは1月4日の愛ハンデ戦5着が引退レースとなりました。
どの国で種牡馬入りするかは明らかになっていないと思います。


ちなみにタイガーカフェとステキシンスケクンもチェコで種牡馬になっています。ステキシンスケクン産駒はまだデビューしていません。タイガーカフェは現4歳が初年度産駒で、昨年はスターバック Starbuckチェコセントレジャーで2着に入るなど活躍。スターバックはチェコ内のフリーハンデにおいてチェコ産の3歳馬ではトップハンデを、外国産馬を入れても3歳で6番目のハンデを記録しました。

首G2バランシーンS.、サジハーが重賞連勝。南アのイググは3着

2月21日に行われたドバイG2バランシーンS.(芝1800m、4歳以上牝馬)は、4番手追走の2番人気サジハーが最後の直線に向くと外から鋭く伸びて、前走のドバイG2ケープヴェルディS.(芝1600m)に続き重賞2連勝です。

圧倒的1番人気に支持された南アフリカ年度代表馬イググは逃げて3着。最後の直線でサジハーにあっという間に交わされましたが、交わされてからも大きく後退したわけでもなく、約半年の検疫期間含む1年ぶりのレースにしては十分でしょう。


サジハーは父キングズベスト、母アナーミル(1勝)、母の父ダルシャーンという血統の英国産馬。3代母はジャパンカップ勝ち馬アルカセットの2代母でもあり、父の父キングマンボはもちろんアルカセットの父です。

今年初戦だった前走のケープヴェルディS.は2着に3・3/4馬身差をつけて完勝していました。次走についてサイード・ビン・スルール調教師は「3月9日のスーパーサタデー(G1ジェベルハッタ?)からもしかすると30日G1ドバイデューティーフリーで牡馬にぶつけるかも」と述べていますが、ゴドルフィンのレーシングマネージャー、サイモン・クリスフォード氏は「ヨーロッパに戻して年後半はアメリカへ」とも述べていてまだ分からないですね。

2013年バランシーンS.のレース映像。青の帽子・勝負服がサジハー。


バランシーンステークス(Balanchine Stakes)
2013年2月21日、ドバイ・メイダン競馬場、芝1800m
北半球4歳以上牝馬、南半球3歳以上牝馬、G2、7頭、レース結果、総賞金20万米ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サジハー
Sajjhaa
6牝
2.5倍
S.デ・ソウザ
58.5kg
1分48秒5815戦【6-4-0-5】
伊G3勝ち。英G2で2着2回
2プルシアン
Prussian
4牝
21倍
M.バルザローナ
57.0kg
116戦【5-5-1-5】
重賞初出走
3イググ
Igugu
6牝
1.5倍
C.スミヨン
57.0kg
3・1/413戦【10-2-1-0】
南アG1を4勝

ハットトリック産駒ハウグレートが23日に米G3出走予定

ハットトリック産駒のハウグレート Howe Great が2月23日の米G3カナディアンターフS.(ガルフストリームパーク競馬場・芝1マイル、4歳以上)に出走予定です。

http://www.equibase.com/static/entry/GP022313USA-EQB.html#RACE10

出走すれば10月7日の米G1ジャマイカH.(芝9ハロン、3歳)7着以来の出走です。

ガルフストリームパーク競馬場で走るのは、唯一の重賞勝ちである昨年3月の米G3パームビーチS.(芝8.5ハロン、3歳)1着以来、約11ヶ月ぶりのことで、3戦3勝(すべて芝)と相性のよい競馬場だから休み明けですが期待したいですね。

昨年ここ3着から次走米G1メーカーズ46マイルS.(芝1マイル)を勝ったデータリンクが今年も出走するので、他より斤量が重くてもこれが1番人気でしょう。


ちなみにジャマイカH.勝ち馬でこちらもハットトリック産駒のキングデヴィッドは、その後、紹介していませんでしたが3走してG3で2着2回しました。両レースとも勝ち馬より約2.3kg重い斤量だったから内容は悪くないですが、キングデヴィッドもハウグレートも仕掛けてからの反応が遅くて勝ちきれず2,3着が多くなるんですよね。

リンク先にレース映像あります。
米G3コモンウェルスターフS.(芝8.5ハロン、3歳)
米G3ジョンB.コナリーターフカップS.(芝9ハロン、4歳以上)

今気づきましたが、どちらのレースの勝ち馬もファーストサムライ First Samurai 産駒という偶然です。

2013年2月18日月曜日

父父SSのサイレンティオが米G2勝ち(2012年12月)

2012年12月26日に行われた米G2サービューフォートS.(芝1マイル、3歳)は、父の父がサンデーサイレンスのサイレンティオが4番手追走から残り1ハロンで先頭に立つと、1番人気バトルフォースの追い込みを1/2馬身差抑えて優勝し、重賞初出走初勝利を挙げました。

サイレンティオはその次走、2月2日のアルカディアS.(芝1マイル、4歳以上)に出走し3着。3番手先行も4角で一端遅れた隙に勝ち馬サジェスティヴボーイに内に入られ突き放されましたが、体制を立て直して残り100mからはもう一度伸びていました。

斤量もサジェスティヴボーイ(亜G1を4勝、米芝マイルG1で2着)より約2.3kg、2着ウィルキンソン(2走前に米芝マイルG2勝ちなど米重賞2勝、米芝G1で3着1回)より約1.4kg重く、それでいて2・1/2馬身差、さらに1/2馬身差だからまたすぐに重賞を勝つ機会はあるでしょう。

上位3頭はレース後、次走に3月2日の米G1フランクE.キルローマイルS.(芝1マイル)を検討しているとのことでしたが、現状不明。

出走すれば、サービューフォートS.とアルカディアS.、フランクE.キルローマイルS.の3競走は今年の(今年も)BCマイルが行われるサンタアニタの芝1マイルで、コース経験を生かしてBCマイルで好走するサイレンティオが見られるかもしれません。昨年のBCマイル勝ち馬で年度代表馬になったワイズダンの背中はまだまだ遠いと思いますが。


サイレンティオは父サイレントネーム、母リスンエーピー(未出走)、母の父エーピーインディという血統のアメリカ産馬。父母およびサイレンティオともヴェルトハイマー兄弟の生産所有馬で、サイレンティオは同産駒初の重賞勝ち馬です。

サイレントネームは父サンデーサイレンスの日本産馬で、フランスでデビューし仏G1フォレ賞4着後に、米移籍し13戦して重賞2勝、芝G1で3着3回するなどしました。2012年は北米セカンドクロップリーディングで11位(ユートピアが12位)。特にカナダのオールウェザーで産駒がよく走っており、カナダの2012年2歳リーディング首位およびセカンドクロップリーディング首位となっています。


ちなみに、母の父がサンデーサイレンスの牝馬クワイエットオアシスは昨年6月の米G1ゲームリーS.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)2着、7月の米G2ロイヤルヒロインマイルS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)1着とした後休養していましたが、これは膝の骨片摘出手術を受けていたためであり、すでに調教を再開して復帰も近いようです。

2012年サービューフォートS.のレース映像。大外8番枠、青の帽子がサイレンティオ。


2013年アルカディアS.のレース映像。


サービューフォートS.(Sir Beaufort Stakes)
2012年12月26日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、芝1マイル
3歳、全馬同斤量、G2、8頭、Good、レース結果(PDF)、総賞金15万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(12月26日終了時点)
主な成績
1サイレンティノ
Silentio
3牡
4.2倍
R.ベハラノ1分34秒274戦【3-0-1-0】
重賞初出走
2バトルフォース
Battle Force
3牡
4.0倍
M.スミス1/25戦【1-3-1-0】
2走前の米2歳G3で3着
3プレスバロン
Press Baron
3セン
17.3倍
V.エスピノーザ110戦【2-1-3-4】
重賞初出走


アルカディアステークス(Arcadia Stakes)
2013年2月2日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、芝1マイル
4歳以上、G2、13頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金15万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サジェスティヴボーイ
Suggestive Boy
5牡
5.2倍
J.タラモ
53.5kg
1分32秒7312戦【6-2-0-4】
アルゼンチン年度代表馬
米芝マイルG1で2着
米G1 BCマイル7着
2ウィルキンソン
Wilkinson
5牡
8.6倍
M.ペドロザ
54.4kg
2・1/220戦【5-4-3-8】
米芝重賞【1-2-1-2】
3サイレンティノ
Silentio
4牡
5.1倍
R.ベハラノ
55.8kg
1/25戦【3-0-2-0】
重賞1勝

伯G1エンリケポッソロ大賞、アントネラベイビーが勝ちアグネスゴールド産駒がワンツー

2月17日に行われたブラジル(伯)G1エンリケポッソロ大賞(芝1600m、リオデジャネイロ3歳牝馬3冠第1戦)は、中団の内ラチ沿いを追走した2番人気アントネラベイビーが残り400m付近で外に持ち出されると残り100mで先頭に立ち、大外から追い込んだアビジャンを半馬身差抑えて優勝し、G1初勝利、重賞3勝目を挙げました。

2頭出走したアグネスゴールド産駒が1,2着しています。勝ちタイム1分32秒70は、この2レース後に行われた牡馬の伯G1リオデジャネイロ州大賞(芝1600m、リオデジャネイロ3歳牡馬3冠第1戦)より0.07秒遅いだけ。また2007年の3歳以上G1共和国大統領大賞でジェットが出したコースレコード1分32秒29に0.41秒差まで迫る好時計でした。

10月の伯G1エンリケデトレドララ大賞(芝1800m、3歳牝馬、サンパウロ3歳牝馬3冠第2戦)で1/2馬身差3着だったバルータが約3馬身差の3着に入り、重賞2連勝中だった1番人気のスーティル(4走前9月のG2でアントネラベイビーの2着)は6着。


アントネラベイビーは父アグネスゴールド、母オンユアオウン(未出走)、母の父キャンディストライプスという血統のブラジル産馬。半姉が伯G2勝ち馬。

昨年8月に芝1600mの伯G3を、9月に芝2000mの伯G2を勝ち重賞2連勝。その次走の伯G1ディアナ大賞(芝2000m、サンパウロ3歳牝馬3冠第3戦)は初出走のシダーデジャルディン競馬場や重馬場が合わなかったのか約8馬身差の9着に敗れましたが、それ以来となる3ヶ月ぶりの出走だった今回は見事に勝利し、通算7戦5勝としました。

ちなみに昨年のエンリケポッソロ大賞勝ち馬オールドチューンはその後、リオデジャネイロ3歳牝馬3冠を達成(順に3/4馬身、1/2馬身、3・1/4馬身で優勝)してアメリカに移籍。移籍初戦だった2013年2月2日の米G3エンデヴァーS.(芝8.5ハロン、4歳以上牝馬)を1・3/4馬身差で勝っています。


アグネスゴールドは北米で1頭のステークス勝ち馬を出しているだけですが(ドリームドアドリームがステークス3勝)、ブラジルでは初年度産駒から重賞勝ち馬2頭、重賞5勝、うちG1を1勝(2着1回)と好調。ブラジルの芝や繁殖牝馬、レース体系が合ってるのかもしれません。

このPDFは2月20日にブラジルで行われるセリ名簿で、これによるとアグネスゴールドの仔を受胎中の繁殖牝馬が8頭上場され、うち3頭の代表産駒はそれぞれ、2012年の米G1マリブS.(ダート7ハロン)2着プライヴェートゾーン、2012年の伯G1イメンシティ大賞(芝1600m、2歳牝馬)勝ち馬ベラビスカ、2009年の伯G3勝ち馬 Vitalino Mestre という具合だから、今後もアグネスゴールド産駒の活躍が期待できそうです。

なお、アグネスゴールド産駒もう1頭の重賞勝ち馬で牝馬重賞2勝のエネルジアエレガンテはオーストラリア移籍後の続報は聞きません。まだ出走はしていないはず。


また、リオデジャネイロ州大賞にもアグネスゴールド産駒が1頭(Energia Elétrica、重賞初出走、5代血統表)出走しましたが、8着に敗れました。勝ち馬アエロゾル Aerosol (血統。ポルトガル語だとアエロゾルと発音するようです)は、エネルジアエレガンテが出走し5着だった牡馬混合G1ジョッキークラブブラジレイロ大賞(芝1600m、2歳)の6着馬です。

2013年エンリケポッソロ大賞のレース映像。右から2番目、ピンクの帽子がアントネラベイビー。


2013年リオデジャネイロ州大賞のレース映像。


エンリケポッソロ大賞(Grande Premio Henrique Possolo)
2013年2月17日、ブラジル・ガベア競馬場、芝1600m
3歳牝馬、G1、11頭、良、レース結果、総賞金14万6000レアル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アントネラベイビー
Antonella Baby
3牝
3.7倍
D.Duarte1分32秒707戦【5-1-0-1】
重賞3勝目
2アビジャン
Abidjan
3牝
13倍
M.Mazini1/27戦【2-2-2-1】
前走G3で3着
3バルータ
Baruta
3牝
9.2倍
M.Cardoso2・1/45戦【2-0-2-1】
2走前G1で1/2馬身差3着
前走2000mG1は13着


リオデジャネイロ州大賞(Grande Premio Estado do Rio de Janeiro)
2013年2月17日、ブラジル・ガベア競馬場、芝1600m
3歳牡馬、G1、11頭、良、レース結果、総賞金14万6000レアル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アエロゾル
Aerosol
3牡
8.2倍
J.Pierre1分32秒638戦【3-3-0-2】
前走マイルG3で2着
2アーカンサスサンド
Arkansas Sand
3牡
16倍
I.Correa1・1/29戦【2-5-0-2】
マイルG1で2着3回目
3エイジビューティフル
Age Beautiful
3牡
37倍
H.Fernandesクビ8戦【2-3-1-2】
2走前マイルG2勝ち

2013年2月16日土曜日

豪G1ライトニングS.、ブラックキャビアが復帰戦も勝ち23連勝

2月16日に行われた豪G1ライトニングS.(芝1000m)は、英G1ダイヤモンドジュビリーS.(芝6ハロン)以来となる8ヶ月ぶりの出走になったブラックキャビアが終始楽な手ごたえのまま楽勝し、デビューから無敗の23連勝、G1競走13勝目を挙げました。

半弟オールトゥハードが先週9日の豪G1 C.F.オーアS.(芝1400m)を勝って姉弟連覇を達成しており、ブラックキャビアが勝ったことで2週連続で姉弟G1勝利となりました。


2着に同厩舎で昨年9月の豪G1サールパートクラークS.(芝1400m)1着以来の出走だったモーメントオブチェンジが入り、3着も同厩舎でムーディー調教師のワンツースリー。

勝ち時計55秒42は1988年の記録を更新するコースレコード。ブラックキャビアの上がり3ハロンは31秒43で、スタートから13.62 - 10.37 - 10.21 - 10.17 - 11.05 というラップを刻んでいます。

ちなみに昨年は55秒53(3ハロン31秒82)で勝ちました。他のレースで比較すると今年の方が速い時計が出やすいっぽいので、長期休養明けでも今年の方が調子が良いというわけではないでしょう。しかし英遠征後に判明した筋膜損傷の影響はまったく無さそうです。


このあとは明言されていませんが、4月の豪G1 TJスミスS.や5月の豪G1 BTCカップなどに出走する可能性が高そう。3月9日の豪G1ニューマーケットH.はハンデ戦でおそらく出走しないと思われる。

オーストラリアのG1最多勝利記録はキングストンタウンの14勝だからブラックキャビアはあと1勝で並びます。

また昨日の記事で海外遠征はもう無いと明らかになっていると書きましたが、その後に公開された記事でムーディー調教師は「オーナーがどうしてもと言うなら、ついでに(というかそのままとどまって来春に?かな)フランケルとの種付けもできるだろうし欧州遠征もあるかもね」と述べてます。同記事の上部で6ハロンのダイヤモンドジュビリーS.ではなく5ハロンのキングズスタンドS.に出走させるべきだったとも述べているので、(もう一度の海外遠征の可能性はまず無いでしょうが)今年もロイヤルアスコットに行くなら昨年とは違うレースになるかもしれません。


なお、この2レース前の豪G3ザ・ヴァニティ(芝1400m、3牝)は、母の父バブルガムフェローの Petite Diablesse が短頭+ハナ差という僅差の3着に入りました。

2013年ライトニングS.のレース映像(YouTube、埋め込み不可なのでリンク先で)。

ライトニングステークス(Black Caviar Lightning Stakes)
2013年2月16日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1000m
3歳以上、G1、8頭、Good3、レース結果、総賞金50万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ブラックキャビア
Black Caviar
6牝
1.1倍
L.ノーレン
56.5kg
55秒4223戦【23-0-0-0】
G1競走13勝目
2モーメントオブチェンジ
Moment of Change
4セン
16.9倍
L.ミーチ
58.5kg
2・1/210戦【5-1-3-1】
豪G1を1勝
3ゴールデンアーチャー
Golden Archer
4牡
27.7倍
D.スタックハウス
58.5kg
3/418戦【8-4-2-4】
重賞1勝2着2回

2013年2月15日金曜日

ブラックキャビアが2月16日の豪G1ライトニングS.で復帰

昨年6月の英G1ダイヤモンドジュビリーS.(ロイヤルアスコット、芝6ハロン)を勝って22戦22勝とし、それ以来休養していたブラックキャビア Black Caviar が、2月16日の豪G1ライトニングS.(芝1000m、グローバルスプリントチャレンジ第1戦)で復帰する予定です。

昨年は連闘で出走しレースレコードで勝ってデビューから19連勝目を挙げており、また今年も勝てば3連覇です。ちなみに今年から Black Caviar Lightning Stakes というレース名になりました。

ブラックキャビアは単勝1倍代前半。単勝10倍超えの2番人気は昨年9月の豪G1ルパートクラークS.(芝1400m)を軽ハンデで勝って以来の出走となる同厩舎のモーメントオブチェンジです。今回は牝馬のブラックキャビアの方が2kg軽いですが。

ニコ生で配信予定の方。
http://com.nicovideo.jp/community/co1685673


ムーディー調教師によると引退までライトニングS.を入れて多くても4,5戦の予定。また地元で走るのはこれが最後であり、今後はシドニーやブリスベン地区になると。また海外遠征はもう無いとのこと。

4月の豪G1 TJスミスS.や5月の豪G1 BTCカップなどが候補でしょう。どちらもブラックキャビアが2011年に勝った1200m戦です。これまで一度しか走ったことのない(ただしもちろん楽勝だった)1400m戦だと4月の豪G1オールエイジドS.が候補に挙げられます。

豪G1CFオーアS.、オールトゥハードが勝ち姉弟連覇

2月9日に行われた豪G1CFオーアS.(芝1400m、3歳以上)は、後方2番手を追走した1番人気のオールトゥハードが逃げ粘る2番人気キングムファサを残り100mで外から交わして先頭に立ち、重賞3勝目、G1競走2勝目を挙げました。

昨年の勝ち馬ブラックキャビアの半弟で姉弟連覇となりました。3歳馬が勝つのは2003年の Yell 以来となる10年ぶりのことです。(ちなみにYellの調教師は John Hawkes、オールトゥハードの調教師は John とその息子2人Michael と Wayne の3人。)

道中オールトゥハードの1馬身前を走っていたマウィンゴと最後方追走のミスターモエが追い込み、それぞれ2着と3着に食い込んでいます。


オールトゥハードは父カジノプリンス、母ヘルシング(未出走)、母の父デザートサンという血統。豪イースターイヤリングセールにおいて102万5000ドルで落札され、2走前、昨年10月の豪G1コーフィールドギニー(芝1600m)でG1初勝利を上げています。

前走の豪G1コックスプレート(芝2040m)2着後に財政難のネイサン・ティンクラー氏からヴァイナリースタッドが購入していました。

この後は3月2日の豪G1オーストラリアンギニー(芝1600m)へ。その後は英ロイヤルアスコット遠征が検討されており、英G1クイーンアンS.(芝1600m)が有力なようです。

また2月16日の豪G1ライトニングS.(芝1000m)に半姉ブラックキャビアが昨年6月の英G1ダイヤモンドジュビリーS.以来の出走予定です。

2013年 C.F.オーアS.のレース映像。後方の緑の勝負服がオールトゥハード。


C.F.オーアステークス(Sportingbet C.F. Orr Stakes)
2013年2月9日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1400m
3歳以上、G1、9頭、Good3、レース結果、総賞金40万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オールトゥハード
All Too Hard
3牡
2.25倍
D.ダン
55.5kg
1分22秒8310戦【5-2-1-2】
豪G1コーフィールドギニー1着
2マウィンゴ
Mawingo
5牡
16倍
C.ウィリアムズ
59.0kg
1/214戦【4-2-4-4】
独G3を1勝
豪G1ドゥームベンカップ1着
3ミスターモエ
Mr Moet
5セン
13倍
D.スターク
59.0kg
28戦【12-6-3-7】
豪G1レイルウェイS.1着

米G1ドンH.、デビュー4戦目グレイダーが逃げきりG1初勝利

2月9日の米G1ドンH.(ダート9ハロン、4歳以上)は、デビュー4戦目のグレイダーが逃げると2着に3馬身差、3着にさらに5馬身差をつけて圧勝し、重賞初出走初勝利を挙げました。昨年ハナ差2着ミッションインパジブルと同じオーナーと調教師のコンビが勝っています。

中団追走のバーボンカレッジが差して2着。2番手追走テイクチャージインディが3着に粘り4歳馬が3着まで独占。この2頭は11月の米G1クラークH.(ダート9ハロン、3歳以上)でそれぞれ3着、2着し、今回はそれ以来の出走でした。

2年連続で米G1ジョッキークラブゴールドカップ(ダート10ハロン)を勝ち、BCクラシックで一昨年5着昨年3着の1番人気フラットアウトは、昨年の5着に続き今年は4着。ダート10ハロンが一番力を発揮できる舞台であることは明らかだから東京大賞典に呼びましょう。


グレイダーは父アンブライドルズソング、母スウィーテストスマイル(米4戦1勝)、母の父デヒアという血統。半兄2頭が米重賞入着馬。ちなみに3着テイクチャージインディも母の父デヒアです。

ここまでの3走はすべてダート1マイル戦。4月のデビュー戦を8馬身差で圧勝。9月の2戦目は3着でしたが、前走12月のデビュー3戦目はアローワンスオプショナルクレーミングを2着に4馬身差、3着にさらに10馬身差をつけ、コースレコードに0.01秒差の好時計で完勝していました。

プレッチャー調教師によると次走は未定。

2013年ドンH.のレース映像(YouTube)。

ドンハンディキャップ(Donn Handicap)
2013年2月9日、アメリカ・ガルフストリームパーク競馬場、ダート9ハロン
4歳以上、G1、頭、Fast、レース結果(PDF)、50万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1グレイダー
Graydar
4牡
6.7倍
E.プラード
52.2kg
1分48秒254戦【3-0-1-0】
重賞初出走
2バーボンカレッジ
Bourbon Courage
4牡
4.3倍
J.カステリャーノ
53.1kg
39戦【3-3-1-2】
米G2を1勝
3テイクチャージインディ
Take Charge Indy
4牡
6.1倍
J.ヴェラスケス
53.1kg
510戦【2-3-2-3】
G1フロリダダービー1着

米G1ガルフストリームパークターフH.、ポイントオブエントリーがG1競走4勝目

2月9日に行われた米G1ガルフストリームパークターフH.(芝9ハロン、4歳以上)は、昨年のBCターフ2着ポイントオブエントリーが残り200mで一昨年のケンタッキーダービー馬アニマルキングダムを交わして優勝し、G1競走4勝目を挙げました。重賞は5勝目。ちなみにこれ以前の重賞4勝はすべて芝11ハロン以上でした。10ハロン以下の重賞に出走したこと自体今回が初めて。

昨年11月の米G1ハリウッドダービー(芝10ハロン、3歳)勝ち馬アンブライドルドコマンドがそれ以来の出走で3着に入り、G1馬3頭が3着まで独占。上位3頭の上がり3ハロンはそれぞれ33秒68、33秒94、33秒68でした。


ポイントオブエントリーは父ダイナフォーマー、母マトラチャパス(米3戦2勝)、母の父シーキングザゴールドという血統。半姉に米G1を2勝したパインアイランド。ポイントオブエントリーとバーディバーディとはそっくりな血統です。

昨年7月の米G1マンノウォーS.(芝11ハロン)、8月の米G1ソードダンサー招待S.(芝12ハロン)、9月の米G1ジョーハーシュターフクラシック招待S.(芝12ハロン)を3連勝して挑んだ前走の米G1 BCターフは前走負かしたリトルマイクに1/2馬身差届かず2着に敗れていました。

ドバイシーマクラシック遠征は行わず今後は5月の米G1ターフクラシックS.へ。夏のアーリントンミリオンを中間目標に、最終目標はBCターフであるとのこと。今回の9ハロン勝ちを見るとドバイワールドカップのAW2000mもこなせそうですが。

アニマルキングダムはドバイワールドカップへ。今回は2着でしたが、向こう正面でスローと見るやするすると先頭に立った機動力はヴィクトワールピサやモンテロッソのような過去2年の勝ち馬に似て勝機ありそうですね。問題は故障が多いことで昨年は回避することになったので無事に出走できるかどうか。

2013年ガルフストリームパークターフH.のレース映像(YouTube)。外目先行の黒の勝負服がポイントオブエントリー。

ガルフストリームパークターフハンディキャップ(Gulfstream Park Turf Handicap)
2013年2月9日、アメリカ・ガルフストリームパーク競馬場、芝9ハロン
4歳以上、G1、6頭、Firm、レース結果、総賞金30万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ポイントオブエントリー
Point of Entry
5牡
3.1倍
J.ヴェラスケス1分47秒0016戦【8-3-1-4】
G1競走4勝目重賞5勝目
2アニマルキングダム
Animal Kingdom
5牡
1.8倍
J.ロザリオ1・1/410戦【4-5-0-1】
ケンタッキーダービー
米G1 BCマイル2着
3アンブライドルドコマンド
Unbridled Command
4牡
4.9倍
J.カステリャーノ1・1/411戦【6-1-3-1】
重賞2勝、前走G1勝ち